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「あぁ、誤解はすんなよ? 俺様達はこのゲームの製作者側じゃねぇ」
「え?」
製作者側じゃない……? それはいったいどういうことなんだろうか……?
未だ混乱している俺に朱理が少し悩んでから教えてくれた。
「青空、少しまた難しくなるけど聞いてね?」
「あぁ……」
「反乱を起こした子ども達。それは天才児によって奴隷制度から解放されたわ」
スラム街の古いしきたりが“成人になるまでは大人の奴隷”だった子ども達。それが天才児の言葉により立ち上がり、反乱を起こした。
反乱は見事に成功して子ども達は見事“自由”になれた訳だな。
朱理はコクリと小さく頷いた。そして犬飼さんと猿本さんを振り返ってまた話し始める。
「その天才児の側近だったのが、この2人なの」
「!」
側近……。そんなに偉い位置にいたのか、この2人は。
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