惨劇

11/25
前へ
/190ページ
次へ
「あぁ、誤解はすんなよ? 俺様達はこのゲームの製作者側じゃねぇ」 「え?」 製作者側じゃない……? それはいったいどういうことなんだろうか……? 未だ混乱している俺に朱理が少し悩んでから教えてくれた。 「青空、少しまた難しくなるけど聞いてね?」 「あぁ……」 「反乱を起こした子ども達。それは天才児によって奴隷制度から解放されたわ」 スラム街の古いしきたりが“成人になるまでは大人の奴隷”だった子ども達。それが天才児の言葉により立ち上がり、反乱を起こした。 反乱は見事に成功して子ども達は見事“自由”になれた訳だな。 朱理はコクリと小さく頷いた。そして犬飼さんと猿本さんを振り返ってまた話し始める。 「その天才児の側近だったのが、この2人なの」 「!」 側近……。そんなに偉い位置にいたのか、この2人は。
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

297人が本棚に入れています
本棚に追加