惨劇

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「あの、犬飼さんと猿本さんもミッションでこの森に来たんですか?」 「そーだ」 「ただ、もうクリアしたけどね」 そう言って犬飼さんが俺達に見せてくれたのは……、鈴蘭みたいな花だった。小さな水色の花が沢山着いていて可愛らしい花。それを見た瞬間、朱理の目が変わった。 「それっ、月見影草……!?」 「あぁ、そーだぜ。俺様達がさっき採ってきたのさ」 ……これが、月見影草……。俺様もこれを採らないとクリア出来ない訳だな。 「なぁ、それって何処にあったんだ?」 「ククッ、馬鹿言うな。自分で見つけねーと意味ないだろーが」 「う……」 た、確かにそれは一理あるかもな……。仕方ない、自分達で探すか……。 軽く息を吐いて朱理を見ると、朱理も俺を見ていたようで小さく頷いた。 「……わかったよ。取り敢えず、いろいろ教えてくれてありがとう。助かったぜ」 「いーよ、気にすんな」 「ふん。……精々気を付ける事だな」
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