惨劇

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犬飼さんと猿本さんのペアから別れた場所から暫く歩くと、開けた空間に出た。それは、ゲームとかでよくある何か特別なイベントが起きる場所みたいな感じの場所。 周りの木々は不自然なくらい均等な感覚で開けた空間を円形に囲み、小川が真ん中を分断していた。 「……ありそうだな」 「うん」 俺と朱理は目配せをしてから月見影草を探し始めた。見せて貰ったのと同じものを探し、空間をぐるりと回る。 それは、歩き始めてすぐに見つかった。 「あった! あったよ、青空君!」 「本当か!?」 それを見つけ出したのは朱理だった。少し離れた場所にいたので俺は慌てて駆けつけようとしたんだ。 これを工房に持って行ったらクリア出来るんだしな。 その瞬間だった。 嬉しそうに月見影草を持って手を振っていた朱理が、不自然にぐらりと揺れてうつ伏せに倒れ込んだのだ!
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