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「お願い……、私と契約して! 私……、まだ死にたくないよ……!」
切羽詰まったように懇願する彼女。たかがゲームなのだが……、俺だってゲームオーバーにはなりたくない。
見た限りあまり役に立ちそうな風貌だが……、周りに参加者がいる様子もない。
……足手まといにならねぇと良いが……。
「……わかった、契約しよう」
俺がそう言った瞬間だった。
「きゃあ!?」
「うわ!?」
急に俺たちを囲むように地面が光り始めたのだ。それは円形状をしていて、高さは天に届く位高かった……。つまり俺達は光輝く筒に囲まれ、外界から遮断されたのだ。そして鳴り響く聞き覚えのある音。
「!」
「え!? 携帯……?」
設定してもいないアラーム音のような音が俺たちの携帯から鳴り響いたのだ。俺たちは目配せをしたあと、恐る恐る自分の携帯を開く……。
また、メールだった。
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