惨劇

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中身はやはり以前の悪魔、アスタロトと同じ悪魔レポートだった。となると、確実に俺達の敵だろう。普通に考えるなら月見影草を取りに来た俺達の邪魔をするためにコイツはいる筈だ。 俺はマモンを睨む力を強くする。油断は絶対出来ない。 理由は1つアスタロトが言っていた言葉。アイツ等悪魔は自分の強さ設定をする事が出来る。アスタロトの時は確かレベル1だったと思う(ただ、それはアスタロト自身が言っていただけであって、本当にレベル調整が出来るのかは疑問だが)。 アスタロトを倒した時だって結構ギリギリだった。なのに、今回は朱理が今倒れていて完全に俺達が不利。 こんな状態じゃあ……。 「ふふっ、坊や。私の事をいろいろ考えてるんでしょ」 「……」 「当然よね。だって私は敵だもの。……でも安心してちょうだい? 私の目的は1つなの」 マモンはそう言うとゆっくりと俺達を指差した。長い爪はマニキュアとデコレーションでキラキラと輝きつつも、射殺すような鋭さ。
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