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データフォルダに1つだけ画像として配列してある『大鎌』を選び、決定ボタンを押す。すると、うちの携帯電話のプログラムが変わり、相棒となった大鎌になった。
うちの身の丈以上ある真っ赤な鎌は血を浴びたようなデザイン。おどろおどろしい姿は製作者のセンスを疑うが、使い勝手はかなり良いんだよな。これが。
ぐるん、と1回転させて悪魔マモンに向ける。
「うちらに出会った事を後悔さしてやるぜ」
「そいつらを解放するなら今のうちだ」
猿本も携帯を構えてるところを見たら戦う準備は出来てる筈だ。
今からうちらのやることは唯1つ。倒れてるアカリとソラを傷付けないようにしつつ、悪魔マモンを倒すこと。ま、楽勝だな。
「……舐められたものね。たかが人間如きに私がやられるとでも?」
「はっ。大した自信だな」
「……逆に言わせてもらうぜ。たかがデータ如きに俺様達が負けるとでも?」
猿本の言葉にカチンと来たんだろう。悪魔マモンは肩を震わせ怒りを露わにしてやがる。
逆上しても無駄さ。うちらは倒せやしない。
うちらが『企画』に加わっていた段階でな!
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