救助

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悪魔マモンの属性は雷。アイツは雷や電気を自在に操る事が出来る。そして、あの鞭にもまた電気を纏わせてあるんだ。 多分、ソラとアカリは其処まで知らなかったからやられたんだろうな。 無理もない。 悪魔マモンはこんな場所で出て良い敵じゃない。奴は中ランクボスだ。ゲーム参加者の初級者が倒せる訳がないんだからな。 やはり、『企画』から大分代えやがったんだな……。 「……っ、死に晒しなさい!!」 マモンが鞭を勢い良く振り下ろした。うちと猿本は左右に散った。バシィ、と乾いた音が辺りに響く。 残念だが、そんな適当に振り回した鞭はうちらには当たらないぜ? 「このっ! 憎たらしい人間どもめっ!!」 「……犬飼!」 「わかってるよ!」 猿本がうちを苗字で呼ぶのが攻撃開始の合図。 うちは大鎌を構えて悪魔マモンに向かい走り出す。猿本は携帯電話を操作し始める。
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