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うっすらと薄れて行く光の奥に見えるのはさっきのモンスターが2匹……。きっと片方は彼女を追いかけてきたモンスターなのだろう。 「……おい、来るぞ」 「あ、うん……」 「早く能力を使って武器を出せよ。丸腰で勝てる訳がねぇだろ」 「……」 俺がそう言うと彼女は徐に携帯を構えたのだ。 マジかよ……? 携帯で戦うのがコイツの能力なのか……? 正直彼女とパートナーになったのは失敗だったのかもしれない。そんなことを思っていたら、光が完璧に消えてしまった。 俺は素早く銃を構え、モンスターに狙いを定める! ……しかし、その場に響いた音は俺の引き金を弾いた音ではなく、シャッター音だった。それも携帯の。 「ばっ……、馬鹿じゃねぇのか!? 何で今写真撮ってるんだよ!?」 「……」 俺の怒鳴り声すら無視して彼女は携帯をいじっている。こうなればもう自分1人で戦うしかない……!
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