招待メール

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「ハァハァ……ッ、クソッ……!!」 見渡す限り緑に染まっている広大な草原を全力で息を切らして走る。今止まるわけにはいかない。止まったら……俺は死ぬだろう。だから俺は走っている。 走る。 走る。 走る。 何故なら、走っている俺の後ろには……、 「グルルル……!」 青い毛並みをした狼のような恐ろしい生き物。目は血走り、牙を剥き出し本能のままに俺を追いかけている……。 そう。今俺はコイツに追われている。追い付かれるわけには絶対いかねぇんだ。 ――まだ俺は……、デリートされたくねぇ!! そんな思いだけでただただ走っている。息が辛くなっても、走るしかないんだ……。ミッションをクリアして生き残らねぇと駄目なんだ……! ――全ての始まりは、たった1通のメールからだった……。
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