ミッション0

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襲いかかってくるモンスター。俺は狙いを定めて引き金を引く!  弾けるような音と同時にその反動で俺はフラついてしまった。しかも、どうやら手ぶれや狙いの定め方が悪かったらしく、弾はモンスターの片足に当たってしまったらしい。 これは……ちょっと練習が必要なのかもしれない。 『ヴヴヴ……』 『ガウガウ!!』 ヤバい。さっきより明らかに怒ってるし……。 そう思考を巡らせていたときだった。 「……『複写(コピー)』!!」 さっきまで携帯を弄っていた彼女がそう叫んだ次の瞬間! 何と目の前に全く同じモンスターが何体、いや、何十体も現れたのだ! よく見ると、彼女は携帯の決定ボタンを連打していて、それに合わせてモンスターが所狭しと現れていく。 「……これが私の能力みたい」 彼女は唖然とする俺に、まるで悪戯が成功した子どものような笑みを浮かべて、そう言った。
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