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やっぱり思った通りだった。彼女……朱理のデータが送られてきた。さっきの俺のデータと同じように顔写真つきで、だ。
いつの間にこんな写真まで……。この世界は体感型ゲームと言うにはやっぱり不思議だ。
「……あれ? 青空君、またメールがきたみたいだよ?」
「……本当だな」
よくメールが来るな……、そう思いつつ俺たちはメールを開いた。
『おめでとうございます。
貴方達は見事我々の出したミッションを期限内にクリア出来ました。よって、ゲームの続行を認めます。
次のミッションまで暫くの間自由にしていてください。
シャングリラ会社』
……つまり、これは……。
「……私たち、生き残れたんだね」
「みたいだな」
「良かった……、本当に良かった……」
朱理はホッと胸をなで下ろした。ゲームだとわかっていても、やっぱり嬉しいもんだよな……。
ーー悪夢はまだ、始まったばかり……。
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