参加者

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そう。このオープタウンは見かけなよらず結構広い面積を持っているらしい。田舎町って感じだがな。 「……まぁ、焦らなくてもその内他の参加者に会えるよ。それまで気長に待とう」 「……お前って結構短絡的なんだな」 「そうかな?」 「あぁ」 朱理はコテンと首を傾げてみせた。星形のヘアアクセで結われた桃色の髪がふわりと揺れる。癖っ毛なのだろうか? ピョンピョンと無造作に髪は跳ねていて、面白いと思った。 ……そうだ。 もう1つわかったことがある。それは俺達の携帯は基本受信専門と言うことだ。 現実世界で登録してあったアドレスは全て消えていて、今は朱理の携帯アドレスのみ。逆に朱理のは俺のアドレスのみになっていた。 因みに、メール制作画面も現実世界の携帯とは少し違った仕組みになっていた。 どういう仕組みかと言うと……、いや。今は必要ないので考えるのは止そう。
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