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朱理が奴等を操作出来なかったのにコイツ等は堂々と従えている。本来ならば朱理が従えるはずなのに……、いったいどんな手を使ったんだ?
俺がそんなことを考えている間に朱理はブルーウルフを消すことに成功したらしく、気がつけば全て消えていた。
そして、俺と朱理は街の大人達に謝り、帰ってもらった。やけに聞き分けが良いのはゲームだからか?
「……ったく。自分で出したモンスターなら自分で片をつけとけよな」
「すみません……」
「良いよ、気にしないで? 僕たちは無事だったんだから。……それより、自己紹介しない? せっかく出会えた参加者同士なんだしさ」
女の方はニコニコと微笑んで俺たちを見た。やっぱり参加者だったのか、と思い俺は安堵した。
朱理以外の初めての同志に出会えたというのは少し嬉しかった。
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