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そして、俺達が携帯を確認するのを見届けてから男が口を開いた。
「……『タケル』だ」
「あ、見てわかると思うけど、彼は僕のパートナーなんだ」
タケルの言葉に補足をするユキ。彼は茶色の髪と瞳をしていて、身長は……俺より少し高い。さっきまでの会話からだと、あまり俺たちに良い印象を持ってないのかもしれないな。
「私は朱理って言うの。それから、彼が私のパートナーの……」
「青空、だ」
と、また携帯の音が今度は4人分同時に鳴り響いた。……まぁ、もう内容は予測出来るけどな。
『参加者レポート
エントリーナンバー41
参加者名:北山 武琉
(キタヤマ タケル)
能力:長剣(ロング・ソード)
シャングリラ会社』
……やっぱりな。
納得した俺は携帯を閉じてズボンのポケットにしまった。
「……ねぇ、雪ちゃん」
「ん? なぁに?」
携帯をジッと見ていた朱理が雪に話しかけた。![image=181535026.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/181535026.jpg?width=800&format=jpg)
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