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「愚かな1人の大人の宣伝が、予想以上に世間に大きな影響を与えてたの」
「体感型携帯アプリ……。確かにそうかもな」
「携帯はこの世界では誰でも必ず持つものとされている。だからこそ、影響力は大きかった」
「所詮人間、欲には勝てないってわけだな……。……って言うか何でお前そんなに詳しいんだ?」
俺は当初から思っていた疑問をぶつけてみた。しかし、朱理は気まずそうな表情を浮かべただけで俺の質問には答えようとしなかった。
……まぁ、別に良いけどな。
「……ごめん、その内ちゃんと話すよ」
「わかったから、話を進めてくれ」
次のミッションまで時間がそんなにないからな。
俺がそう言うと、朱理は自身の携帯を一瞥して、コクリと頷いた。
「子どもが作ったゲーム……それは、命を懸けて子どもが大人から主導権を奪う『神を決めるゲーム』」
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