導く者

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朱理は数秒フリーズしたのち、頬を染めたまま慌てて俺に聞き返した。 「い、良いの?」 「? 俺達パートナーだろ? それに何かくすぐったいしな」 「……わかったよ、そ……青空」 俺がそう言うと、朱理ははにかんだ笑みを浮かべて、俺の名前を呼び捨てで呼んだ。そんなに呼び捨てが嬉しかったのか……? と、その時タイミング良く携帯がけたたましく鳴ったのだ。 「!」 「ミッションだ……!」 俺と朱理は顔を見合わせたあと、同時に携帯を開いた。メール内容はこんな感じだった。 『ミッション1 隣町のエトリックタウンの噴水広場まで辿り着き、悪魔を撃退せよ。制限時間は明日の正午まで。      シャングリラ会社』 この文章を読んで俺と朱理はまた顔を見合わせることになる。それは、ミッション0の文章の表現と明らかに異なる点があるのだ。
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