悪魔の鎮魂歌

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ふと辺りを見回すと、辺り一面血の海で、モンスターの死骸や肉片などでいっぱいになっていた。独特な血の臭いが鼻につく。まったく、この辺までリアルにしなくても良いのにな……。 まぁ、これらのものや俺達の服に付着した血などは一定時間経つと消えていく。 だが、怪我をした時はそうはいかないんだけどな……。 「……あ、青空。見て、アレがエトリックタウンじゃない?」 「? ……あぁ、そうかもな」 時刻は夕方。現実世界から来たのが朝だったから……、まだ半日しか経ってないのか……。 「今日はもう宿屋に泊まろう。俺も朱理も、体力的にも精神的にも疲れきってるしな」 「そうだね。戦うならやっぱり万全な態勢で挑みたいもんね」 「あぁ。町に入ったらまず宿屋を探そう」 「了解!」 俺の提案に快く了解の意を唱える朱理。
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