悪魔の鎮魂歌

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その後、俺達は簡単な食事を済まして宿屋に泊まった。特にこれと言ったこともなく、無事に俺達は1日目をクリア出来たのだ。 ……いや、まぁこれだけの不思議体験を何事もなかった、と言い切るのはどうかとは思うが……。 ……まぁ、良いか。 あぁ、因みに朱理曰わく、この世界でのお金は携帯に蓄積されるらしい。モンスターと戦ったあとのお金とかは自動的に蓄積され、お金を払う際は携帯を見せるだけで良いらしい。 ……本当に良く知ってるよな。 そして今。 俺は朱理の部屋の前に立っている。 「おーい、朱理。そろそろ出るぞ」 「……」 「朱理ー?」 ……返事がない。そう、さっきから呼んでいるのだが朱理が全く応答をしないのだ。たまに物音がするし、部屋にいないわけではないのだが……。 「朱理ー! ミッションクリアしに行くぞ!」 俺がそう声を張り上げた瞬間だった。 ……騒音にしかならない音を立てて勢い良く扉が開いた。そこに立っていたのは、宿屋に置いてあった寝間着姿で枕を小脇に抱えた……、 「……うるせぇ……」 不機嫌MAXの朱理様でした……。
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