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「あ……朱理……さん?」
「……あぁん?」
「……っ」
思わず俺がさん付けしたのも許して欲しい。寝起きの朱理は怖かった。冗談抜きで殺されるかと思うくらい殺気が凄かった。目は血走り、今にも人を一ひねりで殺しそうだったんだ。うん。
「あの……ミッションまで時間が……」
「……10分だ。10分待て」
俺が其処まで言うと朱理は俺を睨みつけたまま部屋に戻って行った。
あの状態の朱理を相手にする勇気がなくて俺は仕方なく部屋に戻った。まぁ……時間はまだあるしな……。
――10分後……。
「おはよー、青空! 今日も良い天気だね! さぁ、悪魔を倒してミッションクリアしに行こう!」
「……」
突然俺の部屋を訪れ、ニコニコと今日の予定を話す朱理を見て俺は開いた口が塞がらなかった。
あの10分で何があったんだっ!? 朱理っ!!
余談だが、本人は俺が部屋を訪ねたことを全く覚えていなかったという……。
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