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そんな(ある意味)恐怖体験をしたあと、俺達は軽く朝食をとった。ハムエッグや新鮮な野菜はどれも美味しく、やっぱり俺は不思議だなぁ、と感じた。
ちなみに、朱理はやっぱり寝起きの態度が嘘だったみたいに別人だった。
不思議だ……。不思議過ぎる……。
……そんなやり取りをしたあと。つまり今だな。俺達は噴水広場にいる……。
「……何もないな」
「不気味なくらい静かだしね」
辺りを見渡しても人は見当たらない。……そう言えば、大体ゲームの世界では戦う場所に人がいないよなぁ……。あれって何でなんだ?
静まり返った広場。水の音と風の音だけが響き渡っていて、ある意味不気味と言える……。
悪魔とやらはまだ来ないのか? いや、そもそも悪魔と言うのは何なんだろうか?
そう思い朱理に聞いてみた。
「……人の名前じゃない?」
「まさか」
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