297人が本棚に入れています
本棚に追加
「そーだよ。俺がこのエリアの“悪魔”。えーと、最初だし俺はレベル1で良いか……」
「……レベル1?」
「そ。まだまだゲームは始まったばかりだからね。いきなり死んでもつまんないでしょ?」
だから俺の戦闘レベル1にしたんだ、と悪魔は腕時計のようなものを操作して、そう言った。
そして不敵な笑みを浮かべる。
「まぁ、でも……。この程度で死ぬなら無意味だけどさ」
「……っ」
笑みの中に隠れているおぞましい殺気。足が竦む……。
「……あ、そー言えばまだ名前言ってなかったね。俺はアスタロト。ホラ、データが来たぜ」
「「!」」
悪魔がそう言った瞬間に携帯にメールが届いた。どうやら俺達がメールを読むまで相手は待ってくれてるらしい……。仕方ないのでメールを開いた。
『悪魔レポート
悪魔ナンバー7
名前:アスタロト
属性:炎
シャングリラ会社』
最初のコメントを投稿しよう!