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「……“悪魔レポート”……。ってことはお前の他にも悪魔が……」
「おっ。正解だよ、ソラ君。いつくか出される君達のミッションには、必ず俺達を倒すミッションが組み込まれてる。このエリアでは、その第一段階が俺」
アスタロト、と名乗った悪魔はさっき携帯をしまったポケットとは反対のポケットから何かを出した。……ガムか?
包みを開いて、ガムと思われる中身を口に入れた。
「……まぁ、喜べよ。最初は何処のエリアの悪魔も下級なのに、このエリア……つまり俺。人材不足で上級悪魔が来てるんだからさ」
「「っ!?」」
男はそう言ってにっこりと微笑んでみせた。しかし、今の俺達にはそれすら威嚇にしか見えず……。正直、畏怖した。
そんな俺達の心情など全く関係ないかのように、アスタロトはガムをプクゥ、と膨らませて遊んでいる。
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