悪魔の鎮魂歌

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でもね、とアスタロトは言葉を続ける。そして、次の瞬間にはいつの間にか俺の真後ろに来ていて――……。 「君達のコンビは、接近戦に悉く弱い」 「が……っ!?」 「っ!? 青空君っ!?」 ……頭に鈍い衝撃。脳に直接響くような痛み。それと同時に全身を強打した。 ……痛い。今……いったい何が……? 「2人共遠距離型だからね。こういった接近戦には対応しきれないだろ?」 「青空っ!!」 アスタロトの手にはナックルがはめてあった。……あぁ、俺は今後ろに回り込まれたアスタロトに後頭部を殴られたんだ……。 それで、ぶっ飛ばされて……。……くそっ、頭……いや、全身が痛ぇ……。半端なく痛ぇな……。 「さ、てと。ソラ君はちょっと休憩タイムだね。次はアカリちゃんの番。俺は女の子でも容赦しないよ?」 「……っ、上等よ!!」
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