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「ここで朗報だよー。俺は上級悪魔だから、特例としてこのエリアのミッションは3回攻撃を当てたら参加者の勝ちになってまーす」
「3回……?」
「ってことは……」
アスタロトの腕と頬には俺が空気銃で攻撃した痕。つまり……、
「青空、あと1回で私達ミッションクリアだよ!」
「あぁ!」
朱理の声に俺はまた銃を構える。朱理も携帯を翳し、臨戦態勢をとる。
その様子を見たアスタロトはニヤリと口元を緩めたように見えた……。
「サァ、あと1発俺に攻撃を与えてみな!」
「させるかっ!」
悪魔の羽を羽ばたかせ空に浮くアスタロト目掛けて俺はさっきのように空気を圧縮して銃を撃った。
しかし、今度は軽々と交わされてしまった。
「チッ……!」
「……青空! 私があの人の動きを止めてみせるからその時になったら撃って!」
「朱理?」
朱理はそう言うと、携帯を素早く操作し始めた。
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