悪魔の鎮魂歌

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俺達はそれに耐えきれず前のめりに倒れ込んだ。 ……と、思ったのだが……。 「……チッ。またお前達か……」 「あ、青空君に朱理ちゃん……?」 お前達を受け止めたのは、昨日知り合ったこのゲームの参加者。雪と武琉だった……。 「雪ちゃん、武琉君! どうしてここに?」 「あ? ミッションのために決まってるだろーが」 「僕達のミッション、多分朱理ちゃん達と一緒だよ」 成る程……。確かに同じ町(エリア)に昨日いたしな……。それなら倒す敵もきっと同じでアスタロトなのだろう。 「……雪ちゃん、気をつけてね? あの悪魔……かなり強いよ……」 「みたいだね。青空君も朱理ちゃんも怪我いっぱいしてるみたいだし」 雪は俺と朱理を見比べてそう言った。……怪我してたの忘れてたな。……って言うか思い出したらまた痛くなった気がする……。
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