悪魔の鎮魂歌

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「ふんっ。俺達はお前達のように同じ釜の飯は食わねぇ」 「……ねぇ、武琉。その表現は間違ってるよ? 正確には『同じ釜の飯を食った仲』と言うし、何より意味が武琉の言いたいのと違う。二の舞にはならないって意味なんだから……」 「わーっ!! わーっ!! 白雪、わかったから! 少し間違えただけだっ!!」 ……何なんだ、この2人は……。 武琉はかなり不良っぽいんだが……ちょっと頭が弱い感じか? 雪は雪で武琉の保護者みたいだぞ……? 「……と、とにかくだっ!! 俺達はお前達みたいに時間はかけない。すぐに悪魔を倒してやる」 「……ごめんね。武琉馬鹿だから」 自分の発言が恥ずかしかったのか、武琉は妙にテンションを上げて噴水広場に入って行った。 雪も謝りながらそれに続く。……って言うか、何か雪、毒舌入ってなかったか? ……気のせい……じゃ、ないよな……?
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