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雪と武琉が噴水広場に入って5分くらい経っただろうか? きっと今はアスタロトと話をしてるくらいなんだろうな……。
俺達はと言うと、疲れて動けないので、少しここで休憩しているわけだ。
「……にしても、まさかこんなバリアが張ってあるとはな……」
「戦い方とかが他の参加者にバレないようにって言う意味で張ってあるんだと思うよ」
そう。雪と武琉が入って行ったあと、広場の入口に歪みが一瞬出来、中の様子が見えなくなったのだ。
きっと、俺達が広場から出る際に感じ衝撃はこれのせいだろう。
「物音1つしねぇな」
「そうだね。……雪ちゃん達、大丈夫かなぁ……?」
「さぁな……」
何となく、本当に何となくだがアイツ等は大丈夫なような気がする。理由はわからないが……何となく、な。
……それより俺は、もっと気になる事があるのだ。
「……他の参加者、来ないな」
「あ……」
俺の言葉に朱理はハッとしたようで、目を見開いて俺を見た。
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