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「私達や雪ちゃん達の他に参加者が……来ない」
「なかなか辿り着けないのか……?」
確かにこの町に来るまでにかなりモンスターと戦った気がする。それはもうハンパなくな。
だから確かに途中で死んでゲームオーバーになっていてもおかしくないのだが……。
「だいたいこのエリアには何人くらい参加者がいるのからすら不明だよな」
「うん……」
ゲーム開始から2日目。俺はまだ白雪・武琉ペアにしか会っていない。それはいったい何故なのだろうか……。
雪達に聞きたいが、当分時間がかかると見込んでいるため何とも言えなかった。
しかし、
「……ただいま、青空君、朱理ちゃん」
「「え……っ!?」」
不意に真後ろの噴水広場から聞こえた声。まだ幼さを残す、聞いたことのあるソプラノボイスに俺は振り向いた。
「「雪(ちゃん)っ!? 武琉(君)っ……!?」」
なんと、そこにいたのは、さっき戦いに行った雪と武琉だった……。
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