休息

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雪に催促され、武琉はズボンのポケットからコンビニなどでよく見る電池式の充電器を取り出した。こんなのもあるのか……。 「これ、昨日僕達が出会った村の道具屋に売ってたけど……、青空君達は買わなかったの?」 「昨日はあれからすぐに村を旅立ったんだよね……」 ちゃんと見ておけば良かったよ、と朱理はため息をついた。言われてみれば、確かにゲームの旅の基本はショップチェックだよな……。 RPGの基礎をすっかり忘れてしまう程、気持ちに余裕がなかったのかもしれない。 「じゃあこの辺のショップで買うしかないか……」 「そうだね」 「ありがとな、雪。いろいろ教えてくれて」 「本当だぜ。何で敵であるお前達にこんなに教えてるんだよ、白雪は」 そんな会話の最中、武琉の言葉に俺は疑問を覚えた。 ……『敵』? 俺達……敵同士なのか?
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