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「うん、そう。一応参加者同士は敵」
「でもね、青空。安心して。参加者同士は戦闘ができないようになってるみたいだから」
雪の言葉に朱理は付け加えてそう言った。だが、それなら何故参加者同士は敵とされているのだろうか?
そんな疑問が浮かんだ。
「じゃあ、俺達は特に敵って訳でもないんじゃないか?」
「いんや、敵だ。正確に言うと、『参加者同士はまだ戦うことが出来ない』だけだからな」
「……まだ?」
俺の疑問符に対し、武琉は1つ頷いた。と、いつの間にか自分の怪我の手当てをし終わった朱理が目の前にいた。
そして、朱理は俺にしゃがむよう言い、俺の怪我の手当てを始めた。
「ちょっと青空、ごめんね。包帯巻くよ」
「あ、あぁ……。ありがとう……」
朱理は手際良く包帯を巻いていく。手慣れているのだろうか?
「……で、続きね。もし、ミッション内容として参加者同士の戦闘が出れば、僕達は戦わないといけない」
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