休息

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「ほらっ! トキト、早く悪魔倒しに行こうぜ!」 「……もう、タツマ。わかったから落ち着いてよね……」 見た限り、この2人は全く逆の性格をしているように思える。ついでに年齢もな。 と、トキトと呼ばれた黒髪少年を引っ張っていたタツマはこっちを振り向いて、 「ありがとな!」 とだけ言って広場に入って言った。 って言うか今更気付いたんだが、参加者同士でもきちんと自己紹介をしないとレポートに記入されないらしいな。 「別に参加者レポートを増やすゲームじゃないんだから関係ないだろ」 ……確かに武琉の言うことも一理あるな。そう俺が思った時だった。 突如朱理が俺の肩から覗き込んで抗議をしてきた。 「何言ってるのよ! 参加者レポートはあればあるだけ便利なんだからね!」 「……例えば?」 「……。……相手の能力がわかる、とか……」 成る程。この件に関しては朱理もあまり熟知していないみたいだな……。
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