休息

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「でもほら。参加者同士で戦うことになるかもしれないでしょ? そしたら、相手の能力がわかった方が戦いやすいし……」 それはそうかもな……。って言うか参加者同士で戦うのが前提なんだな。 ま、有り得ない話じゃないし、仕方ないけどな……。 「さ、青空。次のミッションが来るまで時間があまりないから充電器買いに行こう?」 「あぁ、そうだな……」 「……ねぇ、青空君。良かったらこの充電器使って良いよ?」 俺達が立ち去ろうとした時、雪がふとそんなことを言ってきた。……申し出は嬉しいんが、本当に貰っても良いのだろうか? 俺は判断に迷って、武琉の方をチラリと見た。 「……貰えば良いだろ。白雪の善意なんだし。……ま、ここで恩を売っておくのも悪くないしな……」 最後の一言は武琉なりの小声で言ったみたいだが、悪い。この距離では丸聞こえだ。
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