休息

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武道家……。と言うことは、多分金髪の青年、達馬は肉弾戦を得意とするのだろう。 うん、まぁ……俺達より断然動きやすそうなジャージを着ているしな。 だが、見た目達馬は武道家と言うイメージではない気がする。 「ふむふむ……。皆なかなか面白い能力を持ってるんだなー。あ、でも俺と武琉は普通か?」 「……普通で悪かったな」 「あははっ! そう怒るなよ。……あ、お前も早く挨拶しろよな」 武琉に楽しそうに絡んでいた達馬は、黒髪の少年がまだ俺達に自己紹介をしていないことに気付いたらしく、話を振った。 黒髪の少年はそんな達馬にため息をついたあと、 「トキトだよ」 とだけ名乗った。同時に携帯が鳴ったので開いてメールを確認する。 『参加者レポート エントリーナンバー38 参加者名:桜庭 時兎      (サクラバ トキト) 能力:影法師(シャドウ)      シャングリラ会社』
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