休息

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それを見た朱理は天使の微笑みを浮かべ、 「青空ならそう言うと思った!」 と言った。……人の事、言えないのかも。 よく見ると、雪&武琉ペアも達馬&時兎ペアも話が纏まったらしく、ちびーズ(雪と時兎の通称。但し命名俺)が此方に近付いてきた。 「武琉もOKだってさ」 「……こっちも問題ない」 「わぁ、なら良かった! じゃあ、頑張って一緒に見つけようね!」 和やかに会話する3人。武琉は微妙に顔が青ざめていて、達馬は相変わらず苦笑している。 俺は取り敢えず、2人の側に行った。 「取り敢えず、よろしく」 「あぁ、此方こそ」 「すまん、白雪……俺が悪かった……、だから怒るなよ……いや、マジごめんって……」 俺の言葉に達馬はニッコリと微笑み返した。武琉は……ブツブツと独り言を繰り返していて正直怖い。 ……全く、こんなメンバーで大丈夫なのか不安過ぎるな……。この時は、そう思わずにはいられなかった。
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