疑問

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「……さっぶ!! 何なんだよ、この寒さは!!」 「武琉。あんまり大きな声出すと雪崩が起きるよ?」 「……マジか」 俺達の後方でそんな会話を繰り広げる雪と武琉。お気楽な会話だなぁ、と思いつつ俺はため息をついた。 ここはさっきの村から大分離れた山。確か名前はフルール山。 このフルール山、見渡す限り一面が真っ白に埋め尽くされているのだ。村人に聞いた所、この山は一年中雪が吹き荒れている山らしい。 因みに、何故こんな山に来たかと言うと、俺達6人共通の指定品の『光陽鳥(ホワイト・バード)の羽』を取りに来たからだ。 どうやら、このフルール山には『光陽鳥』と言う鳥がいるらしく、ソイツの羽が指定品となっているらしい。 雪と時兎が図書館で調べたのだから間違いはないだろう。因みに村人もそう言っていたしな。
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