蛇のお話です

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現実でオハナと私の間には厚いガラスドアがあるわけなんだけど… オハナの箱の世界と私との間にあるガラス。   透明なガラスはオハナをすぐそばに感じさせるのに、間にはさまるその存在がオハナと私を遠ざけることもある。   視力があまり良くない蛇は、温度とニオイ、振動をを感知して状況を把握します。   箱の外に気配を感じると、オハナは敏感に察知できる。   そんなとき このガラスがものすごい壁なんだよね   外のニオイまで確認できないオハナは、とりあえず臨戦体制を瞬時にととのえて すばやくガラスぎりぎりまで走り、沈黙…   食い物か、そうではないものか   5秒ほど鎌首持ち上げでコチラを凝視していたオハナ。   「ナァンダ、オメェカヨ…」   と、あからさまにガッカリして ため息とともに臨戦体制を解除するんだよ。   このガッカリの様がまた ほんっとーにガッカリ見えるんだ(T-T)   毎度の事ながら、このガッカリされ方にいつもちょっぴりだけ傷ついているのは秘密にしておく。   ごめんね…あたしで。 ネガティブな気持ちだ。     んでほんだいからチトずれたけどw   ガラスドアがあいてたら「ナァンダオメェカ」がそこにいるのがわかってるわけで こんな暗い事件はおきないんだよね。   ガラスがスライドするまであと何秒? ほんの数センチ隙間から息を吹き込む。   遊ぼうの合図。     オハナがゆっくり近付いてくる あわせるようにガラスもゆっくりスライドさせる。   ドアが閉じないように半分だけ出て来たオハナは ゆったりそこらへんを物色する。 小枝のような舌を、くるーんくるーんと回して 余裕なそぶりだ。   食い物関係じゃないときは、そんなに舌の動きが早くないから。 間近でじっくり、振り回されてる舌を観察できる。   あ、こんなんなってたんだ… 小枝ににてるね それ     っとっとっ どこまで行くんだーい?   さりげなくラットをストックしてるほうに行くんじゃないってば(汗)     身体三分の一ほども移動されたら引っ張り戻すのが大変なんだっつーの。   でかいんだから アンタ(笑)image=153949118.jpg
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