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建物の玄関前に車が停まると建物の中から軍服姿の自衛官が一人現れ、松阪と浅井は建物の中に通される。
自衛官に建物の3階にある部屋に案内されると、この部屋で暫く待っていて下さい、とだけ告げて自衛官は部屋を出て行ってしまった。
それから約10分……
誰も来ない部屋で松阪と浅井は待たされていた。
「いったい何だってんだろうね?」
松阪が尋ねると浅井は少し怒った様に松阪を見る。
「教授・・・・・・
何で私まで着いて行かなきゃならなかったんですか?
私だって色々予定があったんですよ」
「え、浅井君、もしかして今日デートの予定でもあったの?」
「そう言う事じゃなくてですね・・・・・・」
浅井がため息をついた時、部屋の扉が開き、
「待たせてすまない、松阪君」
と言いながら背広姿の岩間秀樹が入って来た。
「お久ぶりです・・・・・・
で、岩間さん、一体何の用で僕なんかを呼び出したんですか?」
不機嫌そうな態度の松阪を椅子に座る様に促し、岩間が話し始めた。
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