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松阪勇治は連日大学に泊まり込み自分の研究を続けていた。
学生が研究室に入ってきたドアの音で目が覚め、ベット替わりに並べた椅子から体を起こす。
「おはよう……
浅井君か?」
松阪がソコで寝ていた事に気が付かなかった浅井弘美は、突然松阪に声をかけられたせいで少し驚た。
「教授、今日も泊まり込んだんですか?」
「ああ、もう少しで良い結果が出そうだったんでな」
松阪は寝癖の着いた頭を掻きながら大きく伸びをした。
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