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「…そんなん…嫌や…」 微かに嗚咽をもらしながらもすがり付くように哀願する。 抱き締めるその肩が、何時もより小さく見えた。 「私はね…壬生狼の頃から、この命を捨てていたんだ。この時世…いつ朽ちてもおかしくないからね…」 女は顔を上げようとしない。 「でもね…君と出会って生きて行かなければと思うようになった…。」 山南は更に続ける。 「今だって…とても怖いんだ。死に対するものでなくて…君の笑顔が見れなくなってしまうことが…」 .
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