兄ちゃん

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「あらっ、吉崇くん!ごめんなさいねえ、大貴ったら寝ちゃったのね。」 「いっぱい走り回って疲れちゃったんだと思います。」 「まったくこの子ったら、兄ちゃんの家に行く~って毎日言うのよ。吉崇くんだって中学受験控えてて、大変だっていうのに…」 「いや、僕も気晴らしになるし、全然平気ですよ!」 「…にーちゃ…」 「ん?どーした、大ちゃん。」 「むにゃ…」 「あら、寝言?夢の中でも、吉崇くんと遊んでるのかしら!」 「にーちゃ…ぐるぐ、る…」 「ぐるぐる?ふふっ、一体どんな夢見てるのかしら!」 「ははっ。大ちゃん、また遊びに来ていいからね、いつでも!」
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