~帰宅・朝~

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「わ、笑わないでくれる?」      …そんな僕の言葉にも意地悪そうな笑顔……本当は僕が来た理由、分かってるんでしょ?… 「平ちゃんが帰って来たのが信じられなくて…だから」 「だから、来たの?」 「……うん」 「まだ昨夜に別れてから9時間くらいだよ?」 「……うん」 「こんなに朝早くに?」 「………ごめん」 …不安すぎて分かってなかった…迷惑になるって事。 起きてたから良かったけど…。 「ま、分かってたけど……」 「……?」 彼の言葉が途切れたので頭を傾げると 「だめだよ。そんな無防備なの」 と言われた。 無防備…?    
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