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少し深呼吸すると、俺は冷静になり、漸く自分の後ろに並んでいる人達に気づく。
「すいません。」
俺はその人達に、そう言って謝った。
「外で待ってて…。すぐに行くから。」
亜紀は言った。
俺は代金を払い、袋に入ったキャットフードを持つと外に出た。
外に出ると、先ほどの雨が嘘だったかのような晴れた空。それは俺と亜紀の再開を祝福してくれてるようで、俺は無性に叫びたくなった。
亜紀が来るのが待ち遠しかった。
亜紀が来るまで二十分くらいあったが、俺は決して長いとは感じず、むしろ短いと感じた。
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