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「……俺の瞳の…せいで…と、言っていた気がする。」
「瞳…。」
「何があったんだ……?」
ライは自分の瞳が何故母親の死に繋がっているのかわからずに頭を抱えた。
(重要な所が思い出せない……。)
そんな苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべるライにディアはこう言った。
「少しでも記憶がもどったんだもの。また、思い出せるわ。そう焦らなくても大丈夫よ。ね…?」
優しいディアの言葉にライは顔を上げ夜空を眺めた。
「そうだよな…。いつか、思い出せるよな。それがどんな記憶でも俺は受け入れるよ…!」
「…えぇ。」
ディアは優しく微笑んだ。
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