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(それにしても、あそこの村の人たちはどうして赤い瞳を差別しなかったのかしら?)
そんな事を考えながら今度は亡きパムル国領土の端にある少し小さな街に向かっていた。
「なぁ、さっきから怖い顔してどうしたんだ?」
「えっ!?」
「はぁ…だから、怖い顔してどうしたんだって聞いてるんだよー。」
するとディアは少し目をそらした。
「えぇと…別にたいしたことじゃないのよ。」
苦笑しながらそう言った。
「…ふーん、まぁ別に良いけど。」
その苦笑を見て"たいしたこと"だなと直感した。
そんな他愛のない会話をしている二人の後ろから物凄い勢いで走ってくる人がいた。
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