─美少年─

8/8

118人が本棚に入れています
本棚に追加
/312ページ
「えっ…でも、…。」 イナンは戸惑った。無理も無いだろう。 いきなりこんなことを言われれば誰だって戸惑う。 「こんな見ず知らずの男ですよ……良いんですか?」 その言葉を聞いたライとディアは少し笑った。 「……?」 「俺もお前と同じようなこと言ったんだよっ。」 「…??」 イナンは訳が分からず、不思議そうな顔をしている。 「ライもね、私が拾ったの。」 微笑みながらそう言うディアにライは少し顔をむっとさせる。 「拾ったとかさ~、物扱い?」 「あら、物扱いしたつもりはないわよ?」 そして二人は少し冗談ぽく言い争う。その姿を見たイナンは笑った。 「僕みたいな奴が一緒に行っても良いんですか?」 ディアとライは笑顔で大きく頷いた。 こうしてまた一人仲間が出来た。 だが、この"イナン"という子ちょっと変わっていた。
/312ページ

最初のコメントを投稿しよう!

118人が本棚に入れています
本棚に追加