─呪われた国─

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ライ達はトリント国に行くためにパムル国の国領から出た。 「…あの、ライさんて珍しい瞳をしてるんですね。」 イナンはライの瞳を見ながら言った。 「あぁ、確か…赤い瞳ってのは"トラスト一族"だけなんだっけか?」 「そうよ。」 「キレイな色ですよね。」 そんな風に言ったイナンにディアは驚いた。 イナンも、赤い瞳を差別しなかった。 「イナン、貴方…赤い瞳を…。」 「僕はキレイだと思います。」 笑顔でそう答えた。 「ん?キレイか?」 「はいっ!キレイです!」 「そうね、キレイよね…。」
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