屈折の社会

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どこまでも広がる銀河のマス目を、鍛え育て上げられた正義のスーパーロボット達が一斉に駆け抜ける。 目標を指定すると共に移り変わる戦闘シーン、派手な演出効果に彩られた必殺であるはずの攻撃は、すんでの所で敵にかわされ。 逆に放たれた反撃により、為す術もなく撃墜されてしまった。 爆発の演出が広がり画面を埋めつくすと    GAME OVER のロゴが浮かび上がって来た。 「チッ」と舌打ちを一つ鳴らし、ソフトリセットのコマンドを入力する。 すかさずデータをロードしてみるが、セーブデータは見当たらなく愕然とし、怒りの向くままにコントローラーをテーブルに投げつけていた。
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