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輝明が亜美と出会ったのは去年の4月。
まだ初々しさいっぱいの亜美が輝明の所属するサークルに入って来た時だ。
正直輝明は亜美について特にこれといった印象は持ってはいなかった。
実際いつ初めて出会ったかさえ曖昧なくらいだ。
輝明はサークルの中でもムードメーカー的な存在で、彼がいない時のサークルはどこか淋しく何かが欠け落ちている。
そんな輝明は後輩からよく好かれた。
それはまさに良いお兄さんといった感じであり先輩、後輩の冷たい壁などは微塵も感じさせない。
そういった輝明の性格に後輩たちも引き寄せられていったのだろう。
それは男も女も関係のないものであったがその中に亜美もいた。
そんな二人だった。
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