02,-Dear..-

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願いも虚しく、楽しい時間は過ぎていった。 「あっ…もう時間か」 「えっ‥」 「…じゃあ、もう帰るな?」 席を立つ翔太につい下を向いてしまう。 (行って欲しくない…な…) ずっと下を向いていると、ふと頭の上に感じる手。 私は上を見上げる。 「明日はできるだけ早く来るから…な?」 そう、優しく言って唇にキスを落とす。 そして照れ笑いをしながら、後ろ歩きで出て行く。 そんな翔太に手を振って… そしてまた、静寂が訪れる。 そしてまた、暗闇が私を包み込んだ…――。   .
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