【通常戦②】

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どうやら太一さんは、 武器付属の必殺技を 使ったらしい。 しかし、Bランクの敵に ここまでダメージを 与えられるなんて…。 確か私は、 低ランクモンスター(人魂)に、 50前後がやっとだったと思う。 「…凄い……」 思わず言葉が漏れた。 「…えっ?! そっすか?」 太一さんは、 照れ笑いをしている。 そして更に一言。 「杉浦さんに比べれば、 僕なんかたいした事、 ないすけどね…」 ――杉浦さん? …あの人は、 そんなにも強いのか? 気になったので、 私は尋ねてみた。 「…杉浦さんって、 強いんですか?」 「当たりまえす! なにせナイトメアで、 ランキング3位っよ」 太一さんは即答。 (…) (…ええっ?) (…さ、三位?!!) 「そ、そうだったんですか! …杉浦さんって凄い…」 私の驚きの表情を見て、 太一さんが、 横で笑っている。 ――知らなかった。 杉浦さん…、 かなり凄いじゃないか! じゃあ、 ちなみに太一さんや、 朝霧さんは 何位なのだろう? そして私は…? ―あ、いや。 間違いなく私は、 ランク外だろな。 調べなくても分かる。 …まあ、 後で見てみるか。 そう思い私は、 ゲーム画面に目を戻す。 そこには既に、 敵の攻撃結果の、 表示が出ていた…。
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